理事長あいさつ

理事長 山城善道
詩吟の世界へようこそ
人生に 活力と潤いをもたらす 詩吟――
健康増進や精神修養 自己啓発に最適です
古今東西、私たちの周囲には多くの優れた詩歌が遺されてきました。
これらの作品の行間から聞こえてくる、先人たちの魂の叫びに真摯に耳を傾け、美しい日本語の旋律でお腹の底から力強く発し、思いを込めて余韻を引き、独特の節廻しをつけて味わってみるとき、全身に言い知れぬ爽快感や充実感が湧き起こってきます。これが詩吟です。
老若男女を問わず、名作の数々を堂々と吟じることによって、花鳥風月を愛で、四季の移ろいに素直に感動するやさしい心が養われ、同時に些細なことには左右されず前向きに生きる、たくましい精神力が培われます。さらに、ストレスを解消し、日々の生活に潤いをもたらすと同時に、明るくメリハリのきいた明瞭な声や、自信に満ちた説得力のある声、礼儀作法等の基本姿勢が育まれるため、特に若者にとっては精神修養や自己啓発等にも無限の効果が期待できます。
しかし、現在「詩吟愛好家」の大半は高齢者であり、残念なことに若い方々は、このわが国独特の伝統文化「詩吟」を、ほとんどの人が知りません。
そこで、令和7年1月に首都圏のある公立高校に呼びかけ、3年生約120人に50分間の『詩吟体験授業』を実施し、終了後にアンケート調査を行ったところ、次のような結果となりました。
回答者115人中、とても楽しかった・楽しかったという生徒→97人(87%)、これまでは詩吟を知らなかった→86人(75%)、今回で詩吟に興味を覚えた→74人(64%)、今後機会があればやってみたい→29人(25%) という結果でした。
今や世界では、最も大切であるはずの「平和」が脅かされ、社会では人の道を外れた信じられないような事件が毎日のように起こる混沌とした時代です。一方では、人生100年時代と言われ、高齢者が多数を占める今日、フレイルを予防し、いつまでも心身共に元気で明るい人生を送るには、この素晴らしい『詩吟』の実践こそが、今求められる時代であると確信しています。
さあ、あなたも年齢の垣根を越えて、今日から私たちと一緒に詩吟を楽しんでみませんか?





